いつかの参考になれば
そして自分自身にも印したい
重いから覚悟してね
どうやら肝臓に影がある
小腸が腫れていた
まだ敵は隠れていたようだ
抗がん剤の治療をしないと数ヵ月もつかどうか
治療をしても半年もつかどうか
昨日の検査結果でした
ちょっと前までは思ってもいなかった結果
一昨日からの嫌な予感の結果
余命宣告
父さんにはどう伝えよう
母さんひとりには荷が重すぎる
日帰りの予定を変更し悩む私
私だったら命の期限を知りたい
残された時間を目一杯生きたい
悔いが残らないように....
家族の意見は同じだった
それでも尚考えた
父さんは痛みで以前の父さんとは違う
精神が....折れちゃってる
家族で一番の頼れる、頑固な、けどやさしい父さんは痛みに奪われた
歩くのもやっとの父さん旅行に行くことも
ちょっとのお散歩さえも難しい
私だったら知りたい
けどそれは今私が健康体であるからだと思う
やりたいこと出来るもの
短い時間で私が出した結論
いつかは伝えなきゃいけない
けど今じゃない
その結果を受け入れられる精神状態ではないし
それを知った父さんを支える力も母さんにはまだない
深夜の話し合い
朝を迎えて先生に電話をした
今回の検査結果は希望を残す形でお願いします
昨日は父さんには会わなかった私
今朝は一番で病室に行きちょっと盛岡に用があったから
きちゃったって....
検査結果が気になり弱気な父さんがいた
時間が来て、先生からのお話
父さんは私が行くと穏やかな顔を見せてくれるの
母さんも驚く程に
少しほっとしている父さんに
また来るねって挨拶をして
そのまま新青森駅へ
母さんをぎゅーっと抱き締めて新幹線に乗り込んだ私
少しはいいよね
溢れる涙を拭きもせず、好きなだけ泣いた
運命を受け止めつつ
強く奇跡を信じて
今ある命に感謝して
明日からまた.....
皆さんありがとう
父さんは生きていればそれでいい
手術前にこっそり私に残した言葉
生きようね
私と一緒に
大好きだよ
